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初めての感触 [墜落と修理・整備]

この日は勉強になることがありました。

学んだこと:その1
初心者の大切な一言「今日は自信がないから飛ばしません。」


その日は、暖冬らしい明るい日射しが輝いていました。風はありますが、飛行日和と言える陽気でした。しかし、1回目のフライトを終えた後、だんだん南の風が強くなってきたのです。

風は強いものの、良い陽気なので風が収まるかどうか様子を見ていました。
飛行場で知り合った先輩が、60クラスのエンジン機をブイブイ飛ばしています。
見事なスタントを演じた後、やがて強い風をものともせずに機体を着陸させました。

その先輩が、飛ばしたばかりの機体のエンジンオイルを拭きながら言います。

「どうぞ、飛ばしたら。」

やや風が収まってきたような気もしましたが、私の愛機 Savanna には強すぎる風です。
本当は「この風では飛ばせる自信がないから、飛ばしません。」と言うべきだったのです。
しかし、私は飛ばしてしまいました。今日1回は飛ばしているので、なんとかなりそうな気がしていたのです。

ビィーン!とモーターの音を響かせて、Savanna は風に向かって走ります。
強い向かい風をものともせず、一気にスピードに乗って機体が浮かびました。

強く吹く風の影響を感じますが、ループもロールもできます。ループが流れるのは強い風のためですが、ロールの軸が通らないのは腕の問題です。

「このくらいの風でも、なんとかなるもんだな」
と思いつつ、機体をターンさせたときです。

機体が飛行場の風下側にさしかかった瞬間、まるで巨人の手につかまったように機体が一気に風下にもって行かれました。吹き荒れる風に押されて、どんどん遠くへ流されていきます。
懸命に機体を風上に向けようとしますが、どうやっても風下へしか飛びません。

ここまで激しく流された経験はありませんでした。
後の祭りです。もう飛行場までは戻せません。

飛行場の周囲は一面の田んぼですが、田んぼの向こうには住宅地が広がっています。住宅地まで流されてしまうと、もはや機体も見えませんし、そんな場所でラジコン機が墜落したらどういう騒ぎになるか想像もつきません。

「降ろしなさい」
先輩が「降ろせ」と言います。

この状況で「降ろす」ということは「不時着させる」ということを意味しますが、確かに不時着させる以外に手がありません。

不時着させました。
Savanna は田んぼに向かって一気に落ちて行きました。
できればそっと降ろしたかったところですが、突風で一気に高度が落ち、引き起こしが全く間に合いませんでした。

あわてて駆け寄ると、機首から田んぼに突き刺さっている Savanna がありました。かなり遠くに流されたと思っていましたが、落ちた場所は案外近くで、飛行場から 100m ほどのところでした。

Savanna が落ちた田んぼには、水が残っています。冬の北陸です。田んぼの水は氷のように冷たいに違いありません。5秒ほど躊躇した後、決心して裸足になりジーンズの裾を膝までまくり上げて、田んぼに足を踏み入れました。

にゅる。
田んぼの泥がやわらかく素足を包みます。

「ゔ。気持ちいいかも」

心臓が凍るほど冷たい水を想像していましたが、想像に反して暖かい水でした。よく晴れた天候が幸いしたのでしょう。田んぼの土は、落ち葉も枯れた雑草も砂利も混ざっておらず、やわらかい泥だけが足にやさしい感触を残します。

田んぼに入ったのは、これが初めてでした。意外なほどの水の暖かさと、柔らかな土は初めての感触です。ちょっと気持ちいいくらいだと思いました。

Savanna は無事に回収できました。

田んぼに落ちたSavanna
機首と翼端が泥をかぶっていますが、どこにも破損はないようです。

機首に泥をかぶる
機首が泥に突き刺さり、バッテリーが浅く水につかっていました。

先ほどの先輩が、心配してそばまで来てくれていました。
私:「長靴を用意してくればよかったです。」
先輩:「俺も10回以上は田んぼに入ったよ。
へたに田んぼに長靴で入るもんじゃない、裸足が一番いい。」


学んだこと:その2
田んぼに入るなら裸足がよい。
(その時の水温にもよると思うが…)


バッテリーは無事
バッテリーの汚れは、案外軽微。
水道水で泥を落とすだけで、異常なく使えるようになりました。

タグ:SAVANNA
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